【代表ブログ】私たちの家づくりについて
2019/07/19
トリニティハウスのホームページへお越しいただき、ありがとうございます。
縁あってこちらのページをご覧くださっているあなた様に、
私たちの家づくりについてお話しておきたいことがあります。
「おたくの会社は大丈夫なの?」
家づくりで一番重要で難しいことは、依頼先を1社に決めること。
これで大部分が決まります。
住宅不動産業界は、ピンからキリまで様々な業者がいるので、いい加減だったり、騙されたり、倒産して逃げられてしまったり、そんな話が時々耳に入りますので、不安なのが当たり前です。
「ずっと安心して任せられるところに依頼したい」と思うのは当然です。
だから、高いのはわかっていても、安心の大手が選ばれるのは必然。
とはいえ、大手だからといって安心できる時代でもないし、明らかに価格差があるので、できるだけ予算内に収めようとすると、地場の中小住宅会社も検討する必要があります。
でも、その見極めはとても大変ですよね。
「おたくの会社は大丈夫なの?」
なんて、なかなかストレートに聞きずらいし、仮に聞いても、その答えが本当かどうかなんて分からないことばかりです。
仮に聞いても「大丈夫です」と必ず答えますよね。
弊社も、少数体制で社歴自体はそれほど長いわけではありませんので、必ず聞かれます。
それも、ある程度話が具体的になってきてから、聞きずらそうにご質問を頂くことが多いので、かえってこちらがご心配をおかけして申し訳ない、と思うことが多いです。
でも、一番大事なことです。
最初にこの疑問を解決した方が、安心してご相談とかもできると思いますので、まずこれら質問について弊社の方針や考えをお伝えします。
見極めのポイントについて
まず、一般論として、家づくりに役立つ見極めポイントをお伝えします。
ご質問で多いのは、「今までの実績」や「保証やサポート」についてといった部分ですが、実はそれだけで安心してしまっては、ちょっとした落とし穴があります。
「実績」について
施工実績は重要ですが、最も避けなければならないのは、建てている間に倒産されてしてしまうことですよね。
どんなに立派な実績があっても、もし建築途中に倒産されたら元も子もありません。
実は、住宅会社の倒産で被害が出るケースは、そこそこ実績がある場合の方が多いです。
特に、急成長していた会社の成長が止まった時が一番危険です。
伸びているときはどんどん人も増やして拡大しますが、住宅にも流行り廃りがあり、必ず成長は止まります。急拡大して固定費が膨らんでいる分、数字が落ち込むと急速に経営難になります。
茨城県内だけでも、毎年のようにそこそこの規模の倒産を耳にします。建築中だった施主さんにはお気の毒ですが、住宅ローンの返済は待った無しです。
一方で、小規模な会社(社員数が少なく、年間10棟以下)の会社の倒産はあまり耳にしません。
この規模になると、家族経営だったり、少人数で運営できますので、借入もそこまで必要ありませんから(というか大きな借入は出来ません)、一時的に行き詰っても、「倒産」まではいかないのです。
細かいリフォーム案件などで会社を維持していくことも可能です。
実績はもちろん重要です。
ネット上に溢れる「ハウスメーカーと工務店どっちがいいの?」などの記事を見ても、20年、30年と住み続けるから、長期保証のあるハウスメーカーを選ぶという意見を見かけますが、それだけを鵜呑みにするわけにはいかないのです。
「保証」についての誤解
ここが一番誤解が多いと思います。
基本的に法律で決まっている瑕疵保険の対応範囲である10年は、施工不良に起因する不具合があった場合に保証されます。
また、設備などは各メーカーの対応した保証期間に準じます。
長期の保証をよく見かけますが、基本的に上記の法律で定めた保証は同じです。
それ以外に独自で延長して保証がさらに10年20年と長いように見えますが、実は定期点検を保証しますよという意味です。
実際に点検で発見された不具合を直すのは有料です。
つまり、建てる側が期待する保証という意味合いと違うのです。
構造体や防水部分を長めにしていたりという企業努力の部分も多少ありますが、実態として多いのは、保証という言葉で定期点検を行い、定期的に防水や外壁などの有料高額リフォーム勧められ、それをやらない場合は、今後保証からはずれてしまうと言われ、まだ大丈夫でも、工事せざるを得ないというものです。
この「保証」という部分をそのまま鵜呑みにしてしまうと、長期に渡って定期的に高額な費用がかかることになります。実際に外壁一つとっても、同じ作業で金額が倍くらい違うこともザラです。
もちろん健康診断と同じく、早期発見・早期修繕は確かに大切なことだと思いますので、割高になることを理解した上で、安心や面倒なく丸投げできて楽だから、その分のコストという考え方も出来ますが、正直もったいないです。
余談ですが、大手メーカーでも多くはリフォームを下請けに外注ですので、自分で探してもいい加減な業者に当たらない限り仕上がりは同じです。
では、どう見極めればいいのか?
結局「人」です。
月並みな回答になってしまいますが、統計データでも、住宅会社を決めた理由の上位は、担当者の人柄や信頼できそう…頑張ってくれた…など、提案や金額で比較しても、迷ったら最後は「人」で選びます。
つまり、住宅会社の見極めという話の結論としては、「実績」「保証」よりも重要なのは「人」です。
究極的には「社長はどんな人か」です。
そこ1点と言っても良いくらいです。
社員がどんなに人柄がよくても、小規模な会社の場合は決定権は全て社長にありますからね。
ですから、必ず社長に会って話を一度はしっかりしてみてください。
もちろん社長は忙しく、いつでも店舗にいて会えるわけではありませんが、希望して必ず話しましょう。
それを要望しても会えない場合は、その会社はやめておいたほうが得策です。
最後になりますが、私たち(トリニティハウス)の回答です
・永く会社経営を継続できるのか(倒産しないの?)
・保証やサポートはしっかりしているのか?
この2点について考えをお伝えします。
既にお話しした通り、倒産する原因である棟数や売上を追い求め、むやみに規模拡大をする経営方針さえとらなければ、事業継続が困難になることはありません。
弊社のオフィスにお越しいただければわかりますが、あえてちょっと幹線道路を入った目立たない場所にあります。環境が気に入ったのが一番ですが、もう一点、固定費としての家賃が低額なこと。
とにかく固定費に関しては、売上に関わらず必ず出て行くものです。
それから、何もかも自社に人員を揃えるのではなく、受注が少ない時でも小さな仕事だけでも維持できて、かつ、一定の受注数を上限にした、もっとも重要な役割に特化した、最適な最小チームで考えています。
それ以外は外部の専門チームと連携して、いわゆる外注で会社の固定費にならないようにしています。
家づくりでもっとも重要な役割は、全体のコーディネートだと考えています。
家づくりは一人では絶対に出来ません。
たくさんの専門家が協力してはじめて1軒の家が建ちます。
何か1つに秀でているより、全体の組合せを最適にして進められるコーディネートの役割が一番大切です。
設計から引き渡し、その後のサポートまで含め、全体を一元管理出来る人を社内にしっかり置くことにしています。
個別には、設計や営業などそれぞれの得意な役割はありますが、全員にコーディネーターとしての役割ができるようにしています。
一般的には、営業と設計と施工が別れていて、部署間でバトンタッチしながら進みます。
そこで連携がうまく取れないと、言った言わないのトラブルが発生します。
理想は全案件について全員が把握している状態です。
それを可能にするためにも、むやみな拡大や数字目標を追わない経営方針をとってます。
そのため弊社には売上や棟数のノルマはありません。
このように、事業継続が困難になる原因を可能な限り除外することで、限りなく可能性をゼロにしています。
次に、保証やサポートですが、あえて無理に長期的なお約束はしません。
これも前に述べたとおり、本来の意味の法律で定められた保証は全てしっかりと整っています。
それ以外は、定期的な無料点検以外に、お客様の要望が無い限りは、無理に行いません。
その方がお客様の利益になるからです。
保証という名目でお客様のメンテナンスの自由を縛るより、必要な部分を都度対応します。
大切なのは、常にお客様が自由に選べる中でも、お客様から一番に相談されて、市場の相場価格や技術が進歩する中で、しっかりした費用対効果のサービスを提供し続けること。
選ばれ続けることだと考えています。
こんな私たちの家づくりに賛同頂けるあなた様の、素敵なマイホームのお手伝いができることを心よりお待ち申し上げております。
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